滋賀県東近江市のスポーツターフ・造園・外構工事株式会社武藤造園

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庭シリーズ(2)

皆様こんにちは、前回のブログ紹介に引き続き「庭シリーズ2」を紹介させて頂きます。

写真での紹介の造園工事施工は約20年前になります。私も約43年間このお仕事に関わりを持たせて頂き今日まで歩いてきました。お庭造りにおきましては個人様の中庭、玄関前のお庭、座敷前のお庭などいろいろなお庭造りの中で今回紹介しますお庭は門から玄関まで、座敷前、離れのお庭、中庭とお家周り全てを施工のご用命を頂きました。

先ずは、計画図面(2枚)と併せて工事完了後の風景(16枚)を見て頂けたらと思います。

 

庭石や役物(灯篭、水鉢など)の計画配置図です。

 

図面に庭木(松などの主木)を計画しました。

 

お屋敷の門から家を見ました。ブログをご覧の皆様どうぞお入りください。

 

門を入ると広い通路が玄関までつながります。

 

門を入ってすぐ右奥には三尊石組みの枯滝があります。
滝石組みから発した清流が大海に向けて流れます。

 

通路の中ほどから滝石組みを眺めます。

 

門から玄関には橋(大きな板石)に見立てた通路を通り玄関に向かいます。

 

上流の池には沢渡り(池の中に大きな飛石)を据え付け離れへとお客様をご案内します。

 

玄関から門にかけての幅広い通路を見ています。
一度に沢山のお客様をお迎えできます。

 

下流の池は大海の中に鶴亀を模した宝船が帆(ソテツ)を上げて
お家を目指して浜に向かっています。

 

勝手口より下流の石組みや海を見ました。
海の中は白玉石の敷き詰め仕上げです。

 

座敷前の沓脱石(四国産の天然青石)を据えました。
飛石は地元産です。

 

座敷縁側の自然石の水鉢です。
犬走は張り石で州浜模様にしました。

 

玄関前の自然石蹲(つくばい)の静かな佇まいです。

 

灯篭(春日型、雪見型など)は愛知県岡崎産を調達しました。

 

広々とした板石通路で庭を眺めながらゆっくりと散策します。

 

板石敷きの張り石作業は図面を参考にデザインや配石、
目地幅など決めて実用優先で進めました。

 

お庭の野筋や山には杉苔や玉竜、万年青(オモト)、
寒椿、センリョウ、マンリョウなどの下草類を、
枯れ池の周囲にはシャガ、トクサなど水辺の植物を植えました。

 

 

まとめ

紹介の庭についての概略を紹介しますが今回の紹介では皆様方に写真と案内(まとめ)を通して一緒にお客様宅のお庭を楽しんでいただけましたらうれしい限りです。

お客様からお庭造りのお話を頂いたのがその年の夏頃でした。打ち合わせや現地下見などで実際工事に着工したのは11月末ごろでした。お屋敷は新築されたばかりで広いお屋敷の周り全ての工事となりました。工事が完了したのは翌年の6月で半年以上かかっての施工でした。今こうしてブログの記事を作っていますと当時の事が懐かしく思い出されます。前回の庭ブログでもお話ししましたが最初に図面から現地での庭の地割り、排水方法の取り方またお家からの実施方角(例にすると東西南北の配置のとり方や使い勝手の便利な利用や配置など)を十分に検討して工事乗り込みをしました。

お客様は庭についての事に大変詳しく庭石のほとんどは買い付けをされていましてその庭石をどのように使う(石の配置、据え付ける石の向きや高さなど)かは、すべて私に任されました。まずは広い敷地の中での庭石をどのように配置するのかが大きなポイントでした。実際使用した大きな庭石(2トン~5トン)は数にして20個、他1トン前後の庭石は60個ぐらいでした。沢山の材料を用意して頂き又、灯篭など特殊な役物(橋にする石、水鉢など)は直接産地へ買い付けに行きました。庭木(主木や添え木、下草など)においても同様にお庭に合うような種類や大きさ(高さや葉張り)などお客さんと十分吟味しての買い付けとなりました。

 

庭造りは見て頂いた方々には紹介写真の中で少しの説明にもありますがその一つ一つはそれぞれ(石組、配置など)が何かの表情や感情を表していると思って頂けたら、

ご覧いただく人それぞれの思いが表れてくるのではないでしょうか。

このお家の工事をさせて頂いていた時期、私は50歳を超えたころでしたか、今より多少は馬力もありました。又、お仕事させて頂いていた時は昼夜関係なかったような毎日だったように懐かしく思います。お客様は私と同じ年ごろで大きな商売をされていました。当時から親しくさせて戴き現在でもお庭の手入れや庭木の植え替えなどをさせてもらいながらずっとお付き合いを頂いています。

この生業(庭造り)を通じてお客様とのお付き合いがずっと繋がるとことが私の最高の

宝物です。造園業は私の体力の続く限りいつまでも歩んでいきたいものです。

早、今年も、もうすぐ3月春はすぐそこです。野山の木々や草花が新しい緑の息吹を吹き出そうとしています。私たちの待ちに待った楽しい季節がやってきます。

皆さん、閉めになりますがこれからも皆さんに楽しいブログやトピックスを発信していきますのでお楽しみにしていてください。

また弊社のブログをご覧の皆様方にご意見などお寄せいただけたら幸いでございます。

どうかこれからも弊社をご愛顧頂きますようにお願いいたします。併せて今後もご指導よろしくお願い申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

令和5年2月23日