滋賀県東近江市のスポーツターフ・造園・外構工事株式会社武藤造園

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八日市南高校で冬芝の種蒔きを実施しました。

今年も、八日市南高校のグラウンドに冬芝の種蒔きを実施しました。
冬芝の種蒔きは、ウインターオーバーシード(WOS)と言いまして、秋から冬、そして春にかけてグラウンドなどに冬用の種を蒔く作業を言います。
夏の間は、夏芝(ティフトン)でグラウンドの利用を、秋から春までは冬芝(ライグラス)での芝生化して利用することを言います。

八日市南高校の生徒と作業実習した様子や、発芽が進んできた様子を報告します。


作業前の授業座学と作業前の安全ミーティングの様子です。

 

今回は、八日市南高校卒業生の田中社員が、生徒達に作業の内容や作業前の機械などの取り扱い、冬種についての説明をしてくれました。


種蒔き前に、グラウンドへのコアリング(穴あけ)作業の様子と種蒔き後の種のすりこみ作業の様子です。

 


種蒔き実施後の、グラウンドの様子です。(約2週間たっています)

 

今年のWOS作業も無事完了しました。
作業の順序としては、

  • 芝刈り作業(種蒔き前に夏芝をできるだけ低く刈り込みます。低く刈ることによって冬芝の種が、夏芝表面より下に落ちてくれるので、種が地面に活着しやすいこと、冬芝種の発芽後に日当たりが良くなり生育が助長されることなどの効果があります。)
  • コアリング(穴あけ)作業(作業には、今回はグリンスエアという機械を使用しました。作業機械はいろいろな機械があります。コアマスター、バーチドレンなどがあります。)
  • 種蒔き作業(写真では紹介できませんでしたが、ドロップシーダーを使っての種蒔き実施でした。広い面積などではブロードキャスターなども使います。小さな面積ではサイクロンなどで十分できます。手蒔きでもOKです。)
  • 擦りこみ作業(蒔いた種を穴の中へ擦りこみます。穴の中へ擦りこむことで、種が直接地面に付き発芽が早くなります。また発芽後種の生長点が低くなり、擦り切れや痛みに耐えることができます。)
  • 散水作業(種蒔き後は天気を見ながらですが、こまめに散水を実施します。蒔いた種が、水分を含み早く発芽をして生育を促します。種蒔き後はとても大事な作業です。)
  • 施肥作業(種蒔き後に、発芽確認ができたら肥料やりの実施です。生育状況を観察しながら少しずつやっていくのがコツです。)
  • 芝刈り作業(発芽確認ができ5㎝ぐらいに葉が出てきたら、早速芝刈りを実施します。何回か芝刈りすることで、分株促進を進めてくれます。芝刈り機械で抑えます。昔の麦踏みのようにすることで株が増えます。)

スポーツ事業部では、お客様へのWOS作業を9月初旬から10月末まで実施しています。陸上競技場、サッカー場、野球場、グラウンドゴルフ場、学校の校庭グラウンドなど、ほとんどが夏芝(ティフトン)の上に冬芝種を蒔く作業ですが、日本にある高麗芝のWOS作業も実施しています。

みなさま方の芝生にも、年中(秋から春の)緑の冬芝種を蒔いてみたいとお考えでしたら一言お声かけください。
ご説明やご案内をさせていただきます。